人の目を気にしていた自分。
私は昔、日本で先生をやっていた。でも先生な自分に自信がなかった。辞めてからも、元教師ってことをずっと隠していたくて、前の職業を聞かれてもウニャウニャっと誤魔化していた。
教えていた子どもたちに見つかるのがなんだか恥ずかしくて、SNSでフルネームを出すのも勇気がいった。
でも、やっと最近、友達や知り合いの話の中で恐る恐る「私、先生だったんだー」って言えるようになってきた。
そんなある日、おおーっと気がついたことがあった。
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生まれてからずっと髪を染めたことがなかった。小さい頃は「親からもらった大事な身体を変えるなんて!」っていう(心の中の)親の目を気にして。大人になってからは「先生だし、生徒に髪を染めるなって言ってるのにどうなの。子どもたちに先生はずるーいって言われたくない。」って思って、染めなかった。気がついたら人生○十年、ずっと黒髪だった。
でも最近、ふと染めてみたくなった。
初めてで、どんな感じになるのか分からず、「劇的に変わっちゃったらどーしよー」とか「子どもに誰?とか言われるかな」とか、ある意味、人生変わるか!?ぐらいの勢いだった(大げさ。笑笑)
そうしたら、思ったより色が入らず、劇的な変化はなかった(笑)。日常も前と同じように流れていった。子どもたちも普通に「ママ〜」と言ってくれる。
髪の色がどうでも、自分は自分なんだな、変わらないんだなと思った。
髪を染めなかったら、自分の髪が色の入りにくい髪ってことにも気がつかなかったし。ぜーんぶ知ってると思ってた自分のこと、まだまだ知らないことがある。
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「先生だから」とか「先生だったから」とかは関係ない。それは経験の一つで、人の目を、イメージを気にするんじゃなくて、私は私のやりたいことを一つずつやっていけばいいんだ!!って分かった。
人の目は『自分の中にある目』だって聞いた。なら、見るもの、やることを変えて、それが普通になればいいんだ。それでも大丈夫って思えるようになればいいんだって思えたよ。
とはいえ、○十年もの間、装着していたから、そうそう外れないかなーと思いつつ、一歩ずつドキマキしながら、私の中の『人の目』を外す経験を重ねていこうと思う。
。。。ということで、この投稿もその一つ。
そう、先生だったのよ、私。けっこうなボケボケ先生だったけどね。
髪はもうちょっと明るくしたいから、また美容室行ってこよ〜っと。